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卵子のもと、高率で活性化=不妊治療に応用期待―秋田大など(時事通信)

 卵子のもとになる「原始卵胞」を人工的に活性化させ、成熟した卵子を得ることに、秋田大や米スタンフォード大などの共同研究グループが世界で初めて成功した。がん治療で卵巣を凍結保存した後の妊娠出産など、不妊治療に応用が期待される。米科学アカデミー紀要に18日発表した。
 卵巣内に多数存在する原始卵胞のほとんどは休眠状態にあり、その一部が活性化され、段階的な成長を経て卵子が排出される。体内で排卵に至るのは1000個に1個程度という。
 研究グループは、新生児マウスの卵巣を取り出し、がん抑制遺伝子の阻害剤と酵素活性剤を用いて化学的に処理。その後、成体マウスの腎臓付近に移植して飼育したところ、原始卵胞の多くが活性化され、処理をしない場合の約6倍の2割近い卵胞が排卵直前の段階まで成長した。
 こうして得られた卵子で体外受精を行い、生まれたマウスに異常がないことを孫の代まで確認した。
 さらに、病気で摘出したヒトの卵巣を同様に処理して成体マウスに移植、成熟した卵子を得た。
 がんの化学療法などで卵巣がダメージを受けないよう凍結保存し、がん治療後に解凍して妊娠させる試みが行われているが、成功の確率は低い。秋田大の河村和弘講師は「がん患者や、原始卵胞があっても発育しない早発閉経の患者の治療に役立てられる」としている。 

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